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株式会社ワイドトレードの取扱商品のレビュー
2018/10/30

【写真家/上田晃司】Leofotoの使いこなし LS-224CとLH25 BPL-160編


これからの旅行シーズン、カメラを持って旅に出かける方も多いはず。近年ではカメラの手ブレ補正機構が進化して三脚は使わないという方も多くなったかもしれない。しかし、三脚が無いと撮影できないシーンも多いことを忘れないで欲しい。三脚を使わなくなった方の中には「三脚は大きくて重い」と感じて、持ち歩かない方もいるだろう。

 私は三脚を多様するが、機動力を重視してサイズは小さな物を選択している。私が現在愛用している三脚はLS-224Cだ。コンパクトで重量は1.02kgしかない。しかもセンターポールが別付けなので、収納時の直径が一般的なトラベル三脚よりも圧倒的に細くなる。そのため、カメラバックや旅行バックに入れても全く嵩張らない。コンパクトな三脚を選ぶことで、機動力を確保しているのだ。

 しかし、コンパクトになるとどうしても三脚としての機能は劣ってしまう。私の愛用しているNIKON D850には少し小さく感じると思うが、ブレることなくしっかり撮影することができる。ブレを起こすこと無く撮影するテクニックは、「バランス」をしっかりとること。LH25はボールヘッドで耐荷重は6kgある。しかし、カメラの重心をとらずに装着してしまうとヘッドヘビーの状態になりボールヘッドに負担が掛かってしまう。結果、構図がズレたり、ブレてしまったりする。

 ではどうすれば重心がとれるか考えてみよう。重心をとる場合は、ロングレールを使用する。使用するレンズとカメラによってロングプレートの長さを選ぶ必要があるが基本はBPL-160がオススメだ。多くのレンズに対応できて使い勝手抜群だ。ロングプレートを装着したらカメラを前後に動かしてバランスがとれる場所を探す。ロングレールには数字が書いてあるので、ベストの位置を探そう。縦位置撮影が多い方はカメラにLブラケットを装着すると良いだろう。Lブラケットを装着すれば縦位置や横位置でも同じバランスで撮影できる。バランスのとり方に関しては、ムービーにしておくのでそちらを参考にしてもらいたい。バランスをとることで、大型の機材なども小さな三脚とボールヘッドの組み合わせでも十分に使える。これから機動力を活かした撮影を行いたい方は是非、LS-224CとLH25の組み合わせと、ロングレール BPL-160を組み合わせて撮影していただきたい。


上田晃司

画像_上田晃司米国サンフランシスコに留学し、写真と映像を学ぶ。現地滞在中からテレビ番組、CM、ショートフィルムなどを制作。帰国後、写真家塙真一氏のアシスタントを経て、フォトグラファーとして活動開始。現在は雑誌、広告を中心に活動。NIKONやLUMIXのカタログ写真などの作例なども手がけている。ライフワークとして世界中の街風景やそこで暮らす人々を撮影。月一のペースで世界の街を訪れて撮影をしている。近年では、写真教室の講師や講演、書籍の執筆活動も行っている。主な著書に「写真が上手くなる デジタル一眼 基本&撮影ワザ」「写真がもっと上手くなる デジタル一眼 撮影テクニック事典101 」「写真がもっと上手くなる デジタル一眼 構図テクニック事典101 」「オールドレンズの奇跡 (玄光社MOOK)、写真が上手くなる43の勘どころ (玄光社MOOK) などがある。ニコンカレッジ講師、LUMIXフォトスクール講師、Profotoオフィシャルトレーナー、Hasselblad 2015 アンバサダー。


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